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08.Arduio【Servo】|ProとSEのサーボ制御の技

C言語でロボットを動かす!QumcumPro/SEのサーボモーター制御入門

プログラミングを学ぶ際、画面の中だけで完結するのではなく、実際の「モノ」が動く体験は非常に重要です。プログラミングロボット「クムクム(Qumcum)」シリーズを使った本講座の第8回では、ロボットの動作の要である「サーボモーター」の制御方法について解説します。

本記事では、ESP32をメインCPUに据えたQumcumProおよびSEモデルにおいて、どのようにC言語を用いて内部通信を行い、複数のモーターを意のままに操るのか、その技術的な裏側と実装のポイントを詳しく紹介します。

1. ロボット制御の概要:I2C通信によるコマンド制御

Qumcumロボットのサーボモーター制御は、メインのCPU(ESP32)が直接モーターを叩くのではなく、専用の「モータードライバーCPU」を介して行われます。この二つのチップは、内部でI2C(Inter-Integrated Circuit)というシリアル通信プロトコルによって接続されています [00:43]。

開発者はESP32からI2Cコマンドを発行することで、モーターに対して「角度」「速度」「動作モード」などを指示します。直接的なPWM波形の生成をドライバ側に任せられるため、メインプログラムは高度な演算やAI処理に集中できる設計になっています。

2. 実装の詳細:開発環境の構築と基本コード

開発環境のセットアップ

QumcumをArduino IDEで制御するには、まずESP32のボードマネージャーをインストールする必要があります [02:43]。ツールメニューから「ESP32 Dev Module」を選択し、適切なCOMポートを指定することで、PCからプログラムを書き込めるようになります。

制御コマンドの種類

マニュアル(321J)に基づき、以下の主要なコマンドが用意されています [01:23]:

  • サーボ動作モード設定: 動作の特性を切り替えます。
  • 一斉スタート: 複数のモーターを同期して動かし始めます。
  • PWMパルス出力許可: モーターへの通電を開始し、トルクを発生させます。
  • 目標値指定: パルス値または角度(度数法)で移動先を指定します [01:49]。
  • 現在位置の取得: 現在のパルス値や演算上の角度を取得し、フィードバック制御に利用します。

コードの構造

動画内で紹介されたサンプルコードでは、Wire.hライブラリを使用し、Wire.beginTransmission()からの一連の流れでコマンドを送信する関数が作成されています [05:07]。例えば、特定の角度まで1000ミリ秒(1秒)かけて移動させるといった処理が、シンプルなコマンドの組み合わせで記述されています [06:16]。

3. 制御における注意点

サーボ制御を実装する上で、初心者が陥りやすいポイントがいくつかあります。

  • 電源スイッチの確認: ロボット本体の背面にモーター用の電源スイッチがあります。USBからの給電だけでなく、電池(または外部電源)がONになっていないとモーターは動作しません [04:15]。
  • コマンドの複雑さ: 生のI2Cコマンドを直接記述するのは煩雑です。実務レベルでは、これらをラップした関数ライブラリを用意し、コードの可読性を高めることが推奨されます [06:32]。
  • 通信の競合: I2Cはバス通信であるため、センサー読み取りなどの他の通信とタイミングが重ならないよう注意が必要です。

4. 応用への道:AI連携と高度なモーション

このサーボ制御技術をマスターすると、以下のような高度な応用が可能になります。

  • AIによる姿勢制御: GeminiやChatGPTなどのAIから座標を受け取り、ロボットにジェスチャーをさせる。
  • スムーズな加減速: 移動時間を指定することで、カクカクとした動きではなく、生物らしい滑らかな動作を実現する。
  • 自律走行: センサーからの距離情報をもとに、障害物を回避する歩行モーションをリアルタイムで生成する。

QumcumPro/SEは、C言語の基礎から、ハードウェア制御、そして最新のAI応用までを一直線に学べる優れたプラットフォームです。まずはサンプルコードを動かすところから始め、自分だけのオリジナルモーションを作ってみましょう [07:03]。

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